デジタル人材のススメ

今からでも間に合う。

これから必要とされるDX人材とは?

 

AIやITの発達は私たち社会にどのような影響があるのでしょうか。
カナダ・トロント大経営大学院の教授でエコノミスト、Creative Destruction Lab 創設者でもあるアジェイ・アグラワル氏が「経済は拡大するが、格差も拡大する」と指摘しています。

※参照:BUSINESS INSIDER“来るべきAIによる大変化は「経済は拡大するが格差も拡大」第一人者トロント大学経営大学院教授”
https://www.businessinsider.jp/post-183827

あなたの持っている職業スキルは今後も安心できるスキルですか?
今後どんどん売り手市場になるDX人材のスキル取得がおススメです。

    • DX人材とは?
    • DX人材はなぜ売り手市場になるのか
    • 勤務待遇について
    • 求められるスキル・知識
    • 様々なスキル取得方法
    • まとめ

 DX人材とは? 

まず初めにDX自体についての明確な定義はどのようなものでしょうか?経済産業省の「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」では次のように定義しています。

“「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジ タル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」“

また、DX人材については以下のように解説しています。

"DX推進部門におけるデジタル技術やデータ活用に精通した人材。
各事業部門において、業務内容に精通しつつ、デジタルで何ができるかを理解し、DXの取組をリードする人材、その実行を担っていく人材。"

※出典 経済産業省DX推進ガイドラインVer. 1.0
https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004-1.pdf

弊社アンドデジタルでは、DXの定義を、

「デジタル技術を用いて顧客(消費者)の体験価値を最大化すること」

としています。そのため、DX人材には上記はもちろん、加えてCXの知見やスキルも必要だと考えます。


このようにDX人材とは、デジタル技術やデータ活用の知見があるのはもちろん、デジタルを活用して何が出来るかをきちんと理解し、DXの取り組みをリードできる人材です。

 

 DX人材はなぜ売り手市場になるのか? 

経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2015年からすでにIT人材は不足しており、2030年にはITニーズの拡大により、市場規模は今後も拡大する一方、IT人材が約59万も不足するという予測がでています。

※出典:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(みずほ情報総研委託)

https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/daiyoji_sangyo_skill/pdf/001_s02_00.pdf

このように、今後は数多くのDX人材が不足するという予測調査結果が出ています。

さらに、DXの国内市場(投資金額)を見てみると、株式会社富士キメラ総研より公開されたデジタルトランスフォーメーション(DX)の国内市場の調査結果では、国内のDX市場は、2019年対比で2030年度には、3.8倍の3兆425億円に上るとの調査結果があります。

 調査結果の概要 
 ■DXの国内市場(投資金額)

 

2019年度

2030年度予測

2019年度対比

交通/運輸

2,190億円

9,055億円

4.1倍

金融

1,510億円

5,845億円

3.9倍

製造

971億円

4,500億円

4.6倍

流通

367億円

2,375億円

6.5倍

医療/介護

585億円

1,880億円

3.2倍

不動産

160億円

900億円

5.6倍

その他業界

550億円

2,090億円

3.8倍

営業・マーケティング

1,007億円

2,590億円

2.6倍

カスタマーサービス

572億円

1,190億円

2.1倍

合計

7,912億円

3兆425億円

3.8倍

 

※出典:『2020 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望』まとまる(2020/10/23発表 第20112号)

https://www.fcr.co.jp/pr/20112.htm

このように、これから不足する人材、かつ市場規模は拡大するDX人材の需要は今後さらに上がっていくことが予想されるため、今後は確実に売り手市場になることが期待できます。


 勤務待遇について 

次に、DX人材の給与体系や金額について見てみます。
RisebyStudyの求人情報調査によると、3分の2以上の求人の年収が500万円以上、かつほとんどが正社員雇用という調査結果が出ています。

※出典:RISEbyStudy『【DX集中連載⑨】DX人材の年収 - How much you can earn as a DX talent?』

https://www.risebystudy.com/post/how-much-you-can-earn-as-a-dx-talent

この結果からもわかるように、DX人材の待遇は比較的良い事がわかります。

 求められるスキル・知識 

では、DX人材に求められるスキルや知識にはどのようなものがあるのでしょうか?
先ほどの経済産業省の解説によると、「DX推進部門におけるデジタル技術やデータ活用に精通した人材であり、各事業部門において、業務内容に精通しつつ、デジタルで何ができるかを理解し、DXの取組をリードできる事」となります。具体的には、下記のようなスキルが必要とされます。

 プロジェクトマネジメントスキル 

DXは新しいITツールを導入すれば終わりではありません。ビジネスモデル、社内体制、社内文化、ビジネスプロセスが変わるような全体的な取り組みとなるため、関係者も増えて大きなプロジェクトとなります。そのため高いプロジェクトマネジメントスキルが求められます。

 IT関連の基礎知識 

DXにはIT関連の基礎知識が必要なことは言うまでもありません。

IT「Information Technology」

Information Technology(インフォメーションテクノロジー)を略した言葉で、パソコンやスマートフォンなどの情報技術の総称を意味する。

ICT「Information and Communication Technology」

技術をどのように使うのかという方法論。メールやチャット、通信販売の利用時、SNSの活用時によく使われる。

IoT「Internet of Things」

「モノ」がインターネットとつながる仕組みや技術

IT業界

インターネット業界/ハードウェア業界/ソフトウェア業界/通信業界

IT業界の職種

Webデザイナー/プログラマ―/Webディレクター/Webマーケター

情報処理の知識

クラウドソーシング

また、DX人材にはその他にも下記のようなスキル・知識が必要といわれています。

■データサイエンスの知識 ■CXやEXの知識とスキル

■AI、ブロックチェーンなどの最先進技術の知識 ■ UI/UXへの知識、など

 DX人材のメリット 

DX領域へは、部署異動や職種変更がしやすいのも特徴です。総合職や営業職などからの移動もしやすい領域です。また、将来的に副業や独立を目指す方にもおすすめの領域です。

 様々なスキル取得方法 

DXスキルを取得する為には様々な方法が存在します。

■ 書籍を利用して学ぶ、インターネットを活用して必要な知識を独学で学ぶ。
■オンラインスクールやeラーニングなどの教育システムなどを活用して学ぶ。
■OJTや社外研修などでリアルな経験から学ぶ。

 DX人材を目指すためのステップ例 

DXスキルを取得する為のステップ例としては以下のようなステップが上げられます。

1.ITの基礎知識を身につける

▶ITには様々な分野があります。プログラムスキル、ソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウド、セキュリティなどの知識の大枠を理解する事からはじめましょう。

▶ また、学習を進める中で、ご自分が興味のある分野が出て来たら、更にそこを深堀し、継続的に知識とスキルを伸ばしていきます。すべての分野に特化してエキスパートになる必要なありませんが、ITに関連した知識はDX人材にとって貴重なものになります。

2.デジタル技術やツールを活用してみる

▶ DXにおいては、デジタルツール等の活用がマストです。デジタル技術やデジタルツールを使った現場での実施経験や知識が、DX人材になるためのステップに非常に役に立ちます。まずは1つ。小さな実行からスタートしてみましょう。

3.プロジェクトメンバーとして製品開発やサービス設計に関わってみる

▶ もしも、ご自身の会社で製品開発やサービス設計へ関われるチャンスがあれば積極的に関わっていきましょう。ユーザーエクスペリエンスに関わる、UI/UXのスキル向上や、サービスの価格設定、生産、宣伝、マーケティング活動といった一連の工程に関わる事で、エンドユーザーに届くまでの一連の流れを学べるため、DX人材において非常に有効な経験となります。

DX人材を目指すときめたのに、現在の環境でこのような業務に関われる機会がない場合は、転職も視野に入れてみるのも1つの案かもしれません。

4.プロジェクトマネージャーになるべく、マネジメント・ディレクタースキルを身につける。

DXを進める上では、プロジェクトマネージャーのスキルが欠かせません。DXとは会社全体のビジネスモデルが変わる程のインパクトがあるため、1メンバーとしてではなく、プロジェクト全体をまとめるプロジェクトマネージャーとしてのスキル取得が、真のDX人材への大きな一歩となります。

5.実際にプロジェクトマネージャーとしてDXを推進する。

IT知識やスキルはもちろん、プロジェクトマネージャーのスキルを習得した後は、いよいよ実行フェーズとなります。実際に社内のDX化を推進していきます。これまで学んだ知識や経験、スキルが必ずDX推進の成功につながります。

ステップや方法は1つではありません。ご自身の状況に合わせた勉強法を選択してみてください。

 まとめ 

今後必ず不足するDX人材は、転職や自身のキャリアアップを目指す方にとってはとても魅力的で安定した職種の1つです。

現在のキャリアに不安のある方はもちろん、さらなるキャリアアップやスキル向上を目指す方などにおススメです。市場価値がどんどん上がり、企業の投資も増えていくフィールドだからこそ、今がDX人材を目指すタイミングです!

是非この機会に、ご自身の市場価値を上げる為にDX人材として新しくキャリアアップを目指してみてください!

 

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